効能

炭酸水素塩泉ならではの大きな効能の一つは、女性にうれしい美肌作用。温泉の中に含まれているアルカリ分が皮脂を溶かして、スベスベのお肌にしてくれます。お湯の中で体を触ってみると、ヌルヌルとした感触がすると思いますが、それは皮膚の脂肪分などが化学反応により乳化して、せっけんのように肌をキレイにしてくれているからです。

その働きによって、皮膚からは余分な脂が取り除かれ、肌の新陳代謝も促されると言われています。入浴後に清涼感があるのも、温泉がキレイさっぱりと脂を取り除いてくれるからだとか。ただ、爽やかな気分を楽しめる一方で、水分が体内から発散されやすい状態になるので、肌が乾燥しやすくなるという側面も。気になる方は入浴後に化粧水などで水分を補ったり、乳液などでケアしたりするようにしましょう。

 泉 質  ナトリウム炭酸水素塩泉
 効 能  神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進 きりきず・やけど・慢性皮膚病

 源 泉  11℃加温・濾過・循環方式
 湧出量 毎分19リットル
 禁忌症  急性疾患・活動性の結核・悪性腫瘍・重い心臓病・呼吸不全・肝不全・出血性疾患・高度の貧血・その他一般に病勢進行中の疾患・妊娠中(特に初期と末期)


【マッサージチェア】


10分100円
腕・脚マッサージ機能付

炭酸水素塩泉とは?

炭酸水素塩泉とは、お湯1kgに含まれる含有成分が基準を満たし(1g以上)、陰イオンの主成分が炭酸水素イオン(HCO3)の温泉のことを言います。

旧泉質名では、大きく二つのタイプに分けられていました。一つは重曹泉と言われたもので、こちらは陽イオンにナトリウムが多く含まれている温泉。もう一つは重炭酸土類泉と呼ばれていたもので、こちらはカルシウムやマグネシウムが主成分の温泉です。

新泉質名では、重曹泉はナトリウム―炭酸水素塩泉、重炭酸土類泉はカルシウム(・マグネシウム)―炭酸水素塩泉と表記されます。

二酸化炭素泉(炭酸泉)となんとなく名前が似ているので、混同されやすいのですが、二酸化炭素泉は遊離炭酸(水中に溶けている炭酸ガス)が多く含まれている温泉、炭酸水素塩泉は遊離炭酸ではなく、ナトリウムやカリウム、マグネシウムが多く含まれている温泉です。